
・どういった物が認められないんだろう?
・実例を知りたい
補装具の会社で事務員として10年以上働いている私が、上記などのお悩みを解決出来る記事を書きました!
補装具費支給制度を利用すれば、車椅子や装具など幅広い製品を製作することが出来ます。
しかし全てが認められる訳ではありません。
この記事では実例を交えながら、どんなケースや物が認られないのか紹介していますよ。
是非最後までご覧下さいね。
はじめに:補装具費支給制度とは?

補装具費支給制度は、厚生労働省が定めている制度です。
車椅子や装具などの補装具の製作や修理の費用を、各自治体が負担してくれるのです。
詳しくは下記の記事で解説しているので、良ければ参考にしてみて下さいね。
なぜ『認められない』ケースを知る必要があるのか
制度で認められないケースを知っておくことで、実際に認められなかった時に慌てず対処することが出来るかもしれません。
予備知識として頭に入れておけば、納品までスムーズに進める手助けになると思います。
制度で認められない実例3つ

制度の申請が認められない主な原因を3つ紹介しますね。
どれもよくある実例なので、知っておいて損はないと思います。
・判定で弾かれる
・各自治体判断で弾かれる
・高額所得者
詳しく解説します。
判定で弾かれる
補装具の利用者が18歳以上の場合、製作する際に判定というのが必要になります。
『こういったものを作りたい』
というのをまとめた見積書を自治体や判定機関に提出して、製作していいかの判断を仰ぎます。
判定機関は見積書を参考にしながら適合判定を実施します。
その際に『これはダメ』と言われて項目が一部認められないことがあります。
近年は判断基準が更に厳しくなっているのか、認められないことが増えてきているように感じます。
判定については下記で解説しています。
各自治体判断で弾かれる
判定機関ではなくて、各自治体の判断で項目が一部却下されることもあります。
他の地域の自治体では認められるのに、ここではダメ……。
ということが、そこそこあります。
補装具費支給制度は厚生労働省が定めているのに、各自治体によって項目の判断がバラバラというのは昔から疑問に感じている点です。
高額所得者
収入が多い世帯の場合、そもそも補装具費支給制度を利用することが出来ません。
制度で車椅子を製作する際に認められない項目3つ

私が働いている会社は車椅子を扱っているので、制度を利用して車椅子を製作した際に認めれない項目について解説しますね。
実際に注文が多いが、制度で認められない項目は下記の3つです。
・スポークカバー(色や柄付き)
・防水加工
・フレームカラー
どうして制度で認められないのか、それぞれ解説します。
スポークカバー(色や柄付き)
スポークカバーとは、車椅子のタイヤの側面につけるカバーのことです。
タイヤにはスポークという細い棒状の物が何本も付いていますが、そこに手を巻き込んでしまったら怪我をしてしまいます。
それを防ぐためにスポークカバーが効果的なのですが、スポークカバーは種類が数多くあります。
基本的な透明の物だったら制度で認められるのですが、色や柄が付いているものだと全額は制度で認められません。
数千円を利用者が負担する必要があります。
なぜ負担する必要があるのかというと、スポークカバーの色や柄については本来なくても良い好みの要素になってしまうからです。
防水加工
車椅子のフレームに取り付ける座位保持装置を製作するケースはかなりあるかと思います。
その背と座のクッションについてですが、防水加工をする場合は制度で認められません。
失禁などの対策で必要としている方は多いのに、なんで認めてくれないんだろうと昔から疑問です。
フレームカラー
車椅子のフレームカラーの変更は制度で認められません。
というものスポークカバー同様、色の変更は完全に個人の趣味になってしまうからです。
制度で認められない場合の選択肢2つ

制度で認められない場合はどうすればいいの?
というお悩みについてこれから解説します。
方法としては下記の2つ。
・自費で製作する
・飽きらめる
自費で製作する
先程紹介した、スポークカバーの選択や防水加工、フレームカラーの変更などをしたい場合は自費でやる必要があります。
金額については補装具を製作する業者に相談してみて下さい。
目安としては1万円近くかかるといった感じです。
諦める
補装具業者である私がこんなことを書くのが正しいのか悩んでしまう所ではありますが、諦めるというのも選択の一つだと思います。
フレームカラーやスポークカバーは色などが違うというだけで性能に差はありません。
制度で認められる物で製作するとデザインがシンプルにはなってしまいますが、お金の負担がかからないということも考えて選択してみて下さい。
極論を言ってしまうと、『どうしよう、諦めるか自費でやるか……』と悩んでいる時間の分だけ、納品がどんどん遅くなります。
なので、大変かもしれませんがきっぱり諦めるというのも選択肢の1つだと思います。
まとめ
制度で認められない項目について解説しました。
補装具を製作する際には業者との最初の話し合いの段階で、自費になってしまうのか確認しておくのが良いかと思います。

